(このわからずやめ……では思い出させてやれ……! こやつの恥ずかしい記憶を!)
(は、はいっ!?)
慌てながらも、リュミエールは彼の話す内容を大きな声で復唱し始めた。
「は、八歳の頃! 父親の隠していたブランデーを盗み飲んで酔っ払っておねしょして、後で大目玉をくらったこと!」
「――ッ!?」
途端にレクシオールの顔が真っ赤に染まる。
「十歳の時、農場で飼育されている豚にズボンを破かれ、お尻を丸出しにして泣きながら帰って来たこと!」
「お前っ……おい!? 誰から聞いた……城の者か!? フレディか?」
「違います……あなたの両親からですってば! 聞いて下さらないなら、まだまだ続けますよ! 小さなころはお絵かきが好きで、お城の大理石まで落書きをして罰で一晩牢屋で反省させられたり……幼い頃は女の子みたいに可愛かったから、お城の侍女に褒められて気を良くしたあなたは将来お姫様になりたいと言ってお父様を困らせ……」
「待て待て待てもういい! 聞けばいいんだろうが! 聞くから! あ~……くそっ」
(は、はいっ!?)
慌てながらも、リュミエールは彼の話す内容を大きな声で復唱し始めた。
「は、八歳の頃! 父親の隠していたブランデーを盗み飲んで酔っ払っておねしょして、後で大目玉をくらったこと!」
「――ッ!?」
途端にレクシオールの顔が真っ赤に染まる。
「十歳の時、農場で飼育されている豚にズボンを破かれ、お尻を丸出しにして泣きながら帰って来たこと!」
「お前っ……おい!? 誰から聞いた……城の者か!? フレディか?」
「違います……あなたの両親からですってば! 聞いて下さらないなら、まだまだ続けますよ! 小さなころはお絵かきが好きで、お城の大理石まで落書きをして罰で一晩牢屋で反省させられたり……幼い頃は女の子みたいに可愛かったから、お城の侍女に褒められて気を良くしたあなたは将来お姫様になりたいと言ってお父様を困らせ……」
「待て待て待てもういい! 聞けばいいんだろうが! 聞くから! あ~……くそっ」



