少しして、傍らにしゃがむレクシオールが暖かい手を背中に置き……それに押されるように決心してリュミエールは口を開ける。
「あの、お話を聞いて下さい。……私、聖女だからか……たった今レクシオール様のお父上と、お母上の声が聞こえたんです。二人が最後に……あなたに伝えて欲しいことがあるんだって」
だが、レクシオールは首を横に振り、信じようとしない。
「……そんなことがあるはずがないだろ。ふざけているのか?」
「ふざけてなんかいません!」
つい大きな声で喚くようにしたリュミエールに、レクシオールの顔も険しくなる。
「いい加減にしろ……普通に考えてもおかしいだろう。二人はもうこの世にはいない……それを悪戯に穢すような真似をするなら、いくらお前でも許さない。話はそれだけなら、俺は戻るぞ……。やはり俺は……二人に向ける言葉が見つけられない」
「ま、待って……!」
「ウゥ……!」
立ち上がろうとした彼を、飛び上がった小公爵が顔に貼りついて止めた。そして彼はリュミエールに鋭く言葉を飛ばす。
「あの、お話を聞いて下さい。……私、聖女だからか……たった今レクシオール様のお父上と、お母上の声が聞こえたんです。二人が最後に……あなたに伝えて欲しいことがあるんだって」
だが、レクシオールは首を横に振り、信じようとしない。
「……そんなことがあるはずがないだろ。ふざけているのか?」
「ふざけてなんかいません!」
つい大きな声で喚くようにしたリュミエールに、レクシオールの顔も険しくなる。
「いい加減にしろ……普通に考えてもおかしいだろう。二人はもうこの世にはいない……それを悪戯に穢すような真似をするなら、いくらお前でも許さない。話はそれだけなら、俺は戻るぞ……。やはり俺は……二人に向ける言葉が見つけられない」
「ま、待って……!」
「ウゥ……!」
立ち上がろうとした彼を、飛び上がった小公爵が顔に貼りついて止めた。そして彼はリュミエールに鋭く言葉を飛ばす。



