「あの、レクシオール様……ご無理はなさらずに。引き返した方が、いいのでは?」
「……いや。そろそろ俺も……決着を付けなければならない。これまでのことに……」

 そう言うと、レクシオールはゆっくりと小公爵が待つその墓地の入口へと向かい、リュミエールはそれに付き従うようにしてそこへ足を踏み入れる……。