テーブルを拭きながら時間を確認する。上がりまであと三十分。
「明日はバイトです」と答えると、ヤマダさんが背中をしゅんとさせた昨夜。ハッと顔を上げて「バイト終わりにファミレス行こうよ」と嬉しそうに提案されて断れなかった昨夜。
東京にはファミレスが少ないのだろうか。
そんなことを考えながら、夕方までのシフトが終わろうとしている。
「でも良かったよ、塚田さんが無事で。あの後ちょっと心配したからさ」
箸を補充しながら店長の話を聞く。
「この辺の人じゃないし、事件に巻き込まれたらどうしようって」
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