ムショうの



 さんざん二度寝をして、遅起きの土曜日は、部屋の掃除をした。

 掃除というか、荷物の整理。うのちゃんと一緒に。
 未開封のまま放られていたのこり半分の段ボールも、とうとうご開帳だ。

 こんなにたくさん、一体なにが詰め込まれているんだろう、と思っていたけれど。

 いざ見てみると、段ボールから出てくるのは変な荷物ばっかりだった。

 明らかにいらないUFOキャッチャーのぬいぐるみとか、千切れそうなベルトとか、どの付属品か、わからないネジ数本とか。

 …そういえばうのちゃんは、荷物の整理も下手だったなぁ。

 取り出した荷物の前で、いるかいらないか。うのちゃんは、今さら悩んでいるみたいだ。
 難しい顔。詰めるときに、捨ててくればよかったのに。

 今でも下手なんだなぁ。旅行に行ったときも一人、パンパンにカバンがふくれあがっていたし。

 挙げ句の果てには、自分のモノじゃないモノまで取っちゃうんだもんなぁ。うのちゃん。

 いまだウンウンうなっているうのちゃんの背中を見て、クスリと思い出し笑いをする。

 お気に入りのペンがなくなってさわいでいた時のことだ。

 どこの引き出しにもなくて、机の下にも落ちていなくて、意気消沈していたら、ひょっこり、うのちゃんのペンケースから出てきた。

 怒り狂うわたしに、うのちゃんは、

「ごめーん。そのへんに落ちてたから、うっかり自分とこ入れちゃったのかなぁ」

 そう言ってヘラッと笑っていた。

 こんな風に笑われてしまうと、イライラもするけれど、同時に怒鳴る気は失せてしまうから、ずるい。