ムショうの


 青空を見つめながら、わたしはたずねる。

「仕事、どう?見つかりそう?」
「うーん。なんかねー、あるにはあるんだけどねー。今度つく仕事は、ちゃんと一生でも続けられるのがいいんだよね。後悔したくないんだよね。じゃないとさ、中途半端になっちゃうっていうか。仕事に対する気持ちも、これからの生活もねーー」

 うのちゃんの弾丸トークがはじまる。

 どこで息継ぎしているのか。話の途中から、内容よりも、わたしはそこに注目している。



 たくさん買い物をすましたあと、カラオケ店に到着した。店員さんに時間を尋ねられてうのちゃんはすぐ、

「フリータイムで!!」

 とても大きな声で答えていた。店員さんがパチクリ、おどろいた顔をしていた。

 うのちゃんの持論では、たとえ二時間で出るとしても、あと何分しかないってずっと時間を気にしなければいけないのが嫌いらしい。

 ちょっと多めにお金を払ったとしても、気持ちがゆっくりしている方が、いいんだって。ふうん。わからなくもないけれど。

 番号札を渡されて入ったカラオケルームは、二人専用なのかゆとりがなく、せまかった。

 歌詞表示の画面が、ものすごく近い。長時間見ていたら、目がやられそう。

「先に選んでいいよー」

とうのちゃんに言われたから履歴を見てみたけれど、前の人の趣味だろう、演歌ばかりが入っていて、参考になりそうになかった。

 とりあえず、例のドラマの主題歌を歌うことに決めた。まだカラオケになっていないかと思ったけれど、新曲の欄に表示されていたから。