日曜日は、約束したカラオケデートに出かけることになった。
カラオケだけの予定だったのに、うのちゃんはこれも行きたい、この店寄りたい、と次々に予定をくっつけ、わたしたちは午前中から早々と家を出た。
運転手は、もちろん成人しているうのちゃん。
うのちゃんの運転はなかなか激しい。
気を抜いていると、酔う。左寄り走行が基本なのに、よく道路の真ん中の線を踏む。そのたびに、ブォーッと不穏な音。
キュキューッと曲がって、性急なUターン。いつのまにか反対車線にいたこともある。
少しでも落ち着くようにと、車内にはできるだけおだやかな音楽をかけていたけれど。
「あ、まちがえた!」
うのちゃんにとっては、そんなこと関係なかったみたいだ。
急な車線変更。キュキューッ。青空の下に、さらに濃いブルーの、活きのよい車。
今日はよく、晴れていた。
「…ちょっと!危ないうのちゃん!!」
「ひっさしぶりだねぇ~!こまりとデートっ!!」
ルンルン、とゆれる頭。調子よく、うのちゃんは歌いだす。
わたしの怒った声は聞き流して。流れている静かな曲に、勝手気ままな歌詞をのせて。
かかっているのはバラードのはずなのに、うのちゃんが歌うと、パワフルロックみたいに聴こえる。
「この車運転するのも、久しぶりだぁー」
ハンドルの持ち幅がしっくりくるんだよねぇ、と、うのちゃんはなんだかうれしそう。
この時点で、わたしは文句を言うのをあきらめる。



