能力において否、全てにおいて完璧と称される私の一家紅山家

そんな大妖怪の家で能力が無い私は父に嫌われていた

ある日は罵詈雑言を、ある日は刀を向けられる毎日

14年程家の外を出させてもらえなかった

外の世界で私の名を知るものがいないようにと言うように

家の中で苛々をぶつけるように剣術を始めた

もちろん独学で

母に言って刀を調達してもらった

19にった頃

父は死んでしまった

竜妖怪によって案外あっさりと