「ここに写っているのが私。これがコスプレっていうの」
「……別人」
「そうだよ。分かったならもういいでしょ?」
私はスマホの画面を消してポケットにしまう。
お弁当を片付けて教室に戻ろう。
……コスプレすることは好き。
だけど、世間的に理解しやすい趣味ではない。
どちらかというと批判的な目で見られることも多いと思う。
自分の趣味が恥ずかしいわけじゃない。
否定されるのが怖いだけ。
だから、否定される前に教室に戻ろう。
「まだお昼休みは終わってないよ」
最上くんがなにか言っているけど、私は聞こえないふりをして立ち上がる。
「もう行っちゃうの?」
「……」
無視するのも心が痛いけど、聞こえないふり、聞こえないふり。
「……別人」
「そうだよ。分かったならもういいでしょ?」
私はスマホの画面を消してポケットにしまう。
お弁当を片付けて教室に戻ろう。
……コスプレすることは好き。
だけど、世間的に理解しやすい趣味ではない。
どちらかというと批判的な目で見られることも多いと思う。
自分の趣味が恥ずかしいわけじゃない。
否定されるのが怖いだけ。
だから、否定される前に教室に戻ろう。
「まだお昼休みは終わってないよ」
最上くんがなにか言っているけど、私は聞こえないふりをして立ち上がる。
「もう行っちゃうの?」
「……」
無視するのも心が痛いけど、聞こえないふり、聞こえないふり。



