好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

ふう、とため息をついたが、へこんではいられない。

地元にだけは帰りたくない。

そうなったら必然的にアルバイトをして家賃と生活費を自分でどうにかするしかない……。

学生の身分でそれが可能なのかどうかは分からないけど、ここで帰りたくない。

最上くんや恭介のような友達もできたから……。



「滝沢さんどうしましょうか」

「アルバイトして家賃稼ぎします!」

「それで大丈夫? 学校もあるでしょう?」

「……それでも、」



私の言葉を遮ったのは最上くんだった。



「萌音はウチで住めばいいよ」

「……へ?」



最上くんを見ると真剣な表情で、決してふざけているわけじゃなさそう。

だけど、“ウチ”って最上くんの家ってこと?

そんなの最上くんの親的にも、世間的にも許されるわけがない……。