好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

「どーする?」

「サボるっ!」

「ふはっ。滝沢がサボるとか意外だな」



……神楽くん、きれいに笑うんだなぁ。

さっきまでの怖いイメージは完全になくなった。

人を睨みつけているかのような鋭い目も、笑ってしまえば愛嬌を感じる。


それに、神楽くんってこうしてみるとイケメンだなぁ。

180センチは余裕でありそうな高身長。

どこかのアイドルグループにいそうな、ワイルド系イケメンって感じ。

それに頭もいいし……。

女子にきゃあきゃあ言われないのが不思議なくらいだ。



「な、なんだよ」



私がじっと見ていると、神楽くんは少し顔を赤くして横を向いてしまった。

目を合わせるの、慣れていないのかな?

見た目はちょっと怖いけど、案外可愛いところもあるのかも。



「ベンチに座って話そっ」



私は神楽くんとこうして話せていることが嬉しくて駆けだした。

中庭の大きな木の下にひとつだけ置かれているベンチ。

すとんっ、と腰かけると木の葉の隙間から太陽の光が差し込んでくる。


暖かいなぁ……。