好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

さきほどの、最上くんとの出来事を思い出してはドキドキしてしまう。

至近距離にあった最上くんのきれいな顔。

頬に触れていた最上くんの温かい手。


友達って言ってくれたこと。

私が『嬉しい』って伝えたら、急に態度がおかしくなってしまったこと。

最上くんの言動に振り回されている感じがする……。

嬉しいって気持ちの後に襲ってきた不安の感情。

最上くんは今なにを考えているんだろう……。

そんなことを考えながら、ぽーっと先生の書く黒板の字を眺めていると。


ぽとんっ。

机の上に何かが落ちた音がした。

目を落とすと、教科書の上に小さく折りたたまれたメモ用紙みたいなものが目に入った。


誰かが投げてきたのかな……?


折りたたまれた紙を手に持ち、小さくあたりを見回す。

投げてきた人はすぐに見つかった。



「最上くん……?」



小さく呟いた名前に、こちらを見ていた最上くんは口パクしてくる。


よ・ん・で。


最上くんの言葉に、戸惑いながら頷く私。