好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

「じゃあ、僕も席に戻るね」

「あ、うん」



瑞樹くんは私に手を振りながら、前方の席へ歩いていった。


私も授業の準備しなきゃ……。

私は黒板に向き直りつつ、横目で最上くんの姿を確認する。

ぱちっ。

最上くんと目が合って、肩を飛び跳ねさせる私。

慌てて目をそらしてしまったけど、態度悪かったかなぁ。

だって、目が合うとは思わなかったんだもん。



「みんな席に着いたな! 授業始めるぞ!」



先生は相変わらず大きな声で授業を始めていく。

聞き取りやすくて悪くはないんだけど……。

だけど、その声が私の心臓の音を早くする。

いつもより早い自分の胸の鼓動を聞きながら授業を受ける私。