好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

ちゃんと、思っていることを伝えなきゃ……。



「友達って言ってもらえて、嬉しくて」



自分に気持ちを伝えるのって恥ずかしいけれど、伝えられたときはこんなにも温かい気持ちになるんだ……。

くすぐったいような気持ちになって、思わず笑みがこぼれる。

そんな私の頬に触れていた最上くんは、ぱっと視線をそらした。

同時に離れる彼の手。

最上くんは私に背を向けて、自分の席に無言で戻る。


思いがけない反応だった。

最上くんだったら『これからもよろしくね』とか、言ってくれるかと思ったんだけど……。

やっぱり嫌だったのかな⁉

私と友達になること、嫌だった⁉

それとも私の顔が変だった⁉

確かに私の泣き顔とか可愛くはないと思うけど!


うう。

ひとり、うなだれていると。



「数学の時間だぞー。席に着け!」



数学の教科担任が大きな声を響かせながら教室に入ってきた。

びっくりして思わず先生を見る。

この先生の声量に慣れることは当分ないだろう……。