好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

「えっと、」



私の小さな声にハッとしたのか、瑞樹くんは一瞬で元の笑顔に戻った。



「そうだね。萌音ちゃんと友達になれて嬉しいよ」

「あ、ありがとう」



瑞樹くんは優しく微笑んでいる。

さっきの無表情はなんだったんだろう。

無表情っていうより、私を軽蔑したような、そんな目で見ていた気がするのは私だけ?

瑞樹くんの『友達になれて嬉しい』の言葉にも、なんだか違和感があった。

そう感じたのは気のせいなのかな……?



「どうしたの?」

「えっ、あ。いや、なんでもないよっ」

「そう?」



瑞樹くんが微笑むけど、やっぱり目の奥が笑っていない。

そう思ってしまう私っておかしいのかな。



「萌音」


いつの間にか最上くんが真面目な顔をして私を見ていた。

すくっと立ち上がり、私に近づいてくる。

瑞樹くんは、突然の最上くんの行動に苦笑いしながら後ろに下がる。

最上くんは私の目の前で立ち止まると、ドンっと手を置いた。

右手は私の椅子の背もたれに、左手は私の机の上に……。

半分覆いかぶさっているかのような状況に、私の心臓の音はうるさくなる。