好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

「柊斗も。手を下ろして」

「えー」



最上くんはおもちゃを取り上げられた子供みたいな顔をして、しぶしぶ手を下ろした。

そんな2人の姿に思わず笑ってしまう。



「ふふっ」



私に話しかけてくれる人がいて、私を私として見てくれる。

私の秘密を知ってから、最上くんは話しかけてくれるようになった。

私の趣味はわかってもらえる人にはわかるんだ……っ。

最上くんたちと話せるようになったきっかけは、ちょっと変わっていたけれど……。

でも、今は楽しいって思える。

コスプレを続けていてよかったな、って思う。

最上くんたちともっとお話していたいなぁ。



「萌音? ひとりで笑ってどうしたの?」

「ううん。2人とお友達になれたらいいなって、ちょっと思っただけ」



自分で言って照れてしまう。

友達になりたいって伝えることって、結構ドキドキするなぁ。


ドキドキしながら2人を見ると、そこには私の予期せぬ反応をしている2人がいた。

最上くんは、ぽかん……、と口を半開きにしているし、瑞樹くんは表情が読めなかった。

無表情だった。