好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

「かっこいいね」



そう言って最上くんは、初めて笑顔を見せた。

その笑顔は優しくて、どこか可愛くて、心がぎゅっとなった。


どきんっ。

どきんっ。


私、最上くんにドキドキしている……?

いや、そんなことはないはず……。

でも、確かめてみたい。



「最上くん、ちょっとごめんね……」



私は最上くんの前髪に手を伸ばす。

目に少しかかるくらいの前髪。

サラサラの髪に手が触れる。



「萌音……?」



最上くんの驚いた表情が視界に入る。

だけど、私は確かめたい気持ちを抑えきれなくて、右手で最上くんの前髪をかきあげた。


最上くんのきれいな瞳がはっきりと見える。

吸い込まれそうな色素の薄い瞳。

整った形の眉。

こうしてしっかりと見ることはなかった最上くんの顔。

鼻筋もすっとしていて、形の良い唇。

きれいな白い肌には思わず触れたくなってしまう。