「なんか、あいつら近づいてきてるよな……?」

「っ、」

「……」



恭介の言葉に絶対的な確信を持ってしまう。


やだやだやだ……っ。

こんなところでバレたくなかった……っ。

友達もこれから作ろうって思っていたときだったのに。

恭介にも、瑞樹くんにも知られてしまう……。


どうしよう。

嫌われる。

みんなから軽蔑した目で見られてしまう……っ。



「滝沢さん。これ、滝沢さんのアカウントでしょ?」



東雲さんの手が視界に入り、恐る恐る顔を上げる。

目に飛び込んできたのは、スマホの画面に表示されているSNSのページ。

それは私のコスプレ用アカウントのプロフィール画面だった。


私のアカウント……っ。

なんで……。


何も言えない私に東雲さんが、教室中に響き渡るくらいの大きな声で言う。