好きすぎてヤバい。〜秘密の終わりは恋の始まり⁉︎〜

「仕方ないなぁ。どうしてもって言うなら、見せてあげてもいいよっ!」

「萌音、ツンデレ……」

「そんなことないもんっ」



私はもう一度屋上の床に座り、ポケットから携帯を取り出した。

写真フォルダの中から、コスプレした写真だけを集めたアルバムを開く。

その中には過去の写真がたくさん入っている。


私は最上くんにスマホを差し出した。

スマホを受け取り、写真を1枚1枚ゆっくりと見ていく最上くん。

……嬉しいな。


誰にも言えない秘密の趣味だった。

バレたらそれこそ友達なんかできないと思っていたから……。

中学生の頃、初めてコスプレをしたときのことを思い出す。

友達だと思っていた子に、コスプレしたときの写真を学校で見せた。

中学はスマホ禁止だったから、わざわざ写真をプリントして持って行ったんだ。

そのときに言われた一言が今でも忘れられない。