「爆弾を見せてもらってもいいか?」
「ええ、構いませんよ」
イオンモールから警視庁へ戻った後、桜士は地下に押収された爆弾がふと気になり、部下の一人に声をかけ、許可を貰って地下へとエレベーターで向かう。
地下の電子ロックの番号を入力し、分厚い扉を開ければ、そこにはテロ組織関係の押収品が棚に並べられている。
「……これが今日仕掛けられた爆弾か」
もう解体されたその爆弾の表面には、蝶々の絵が描かれている。四つ全て違う蝶々だ。
地下駐車場に仕掛けられた爆弾には、キアゲハ。試着室に仕掛けられた爆弾には、ムラサキツバメ。服屋の鞄の中に仕掛けられた爆弾には、クロヒカゲ。在庫棚に仕掛けられた爆弾には、ベニシジミ。
「何かのメッセージか?」
三十分ほど桜士は蝶々の描かれた意味などを考えてみたものの、何も思い浮かばない。だが、この蝶々の絵が何の意味も持たないとは思えないのだ。
「仕掛けた奴らに聞くのが早いか」
「ええ、構いませんよ」
イオンモールから警視庁へ戻った後、桜士は地下に押収された爆弾がふと気になり、部下の一人に声をかけ、許可を貰って地下へとエレベーターで向かう。
地下の電子ロックの番号を入力し、分厚い扉を開ければ、そこにはテロ組織関係の押収品が棚に並べられている。
「……これが今日仕掛けられた爆弾か」
もう解体されたその爆弾の表面には、蝶々の絵が描かれている。四つ全て違う蝶々だ。
地下駐車場に仕掛けられた爆弾には、キアゲハ。試着室に仕掛けられた爆弾には、ムラサキツバメ。服屋の鞄の中に仕掛けられた爆弾には、クロヒカゲ。在庫棚に仕掛けられた爆弾には、ベニシジミ。
「何かのメッセージか?」
三十分ほど桜士は蝶々の描かれた意味などを考えてみたものの、何も思い浮かばない。だが、この蝶々の絵が何の意味も持たないとは思えないのだ。
「仕掛けた奴らに聞くのが早いか」

