独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「……いや、大丈夫だ。」

 はっと我に返り、急いで手を離す。

 結構しっかり握っていたようで、私の手にはまだ絆那さんの体温が残っている。

 それが何だか恥ずかしくて、これまた無意識に手を背後へと持っていった。

 私、なんて事しちゃったんだ……。

「本当にごめんなさい。それと、母のことも……いつもあんな感じなので、気にしないでいただけるとありがたいです……。」

 まさかお母さんがあんなにぐいぐい行くタイプだとは思ってなかったから、止めるのにも時間がかかってしまった。

 そのせいできっと、絆那さんに多大なる迷惑をかけてしまったに違いないっ……。

「本当に大丈夫だから、気にするな。」

 もう一度改めて謝ると、不意に絆那さんの大きな手が私の頭を撫でた。

 ふわっと、優しく愛でるような撫で方。

 そんな動作に少しだけ、ドキッと胸が高鳴る。

 言葉が出てこなくて、胸が少し焦がれるような感覚になった。

 その感覚は、まるで――。

「和凜が気遣ってくれてるのも分かってる。本当に気にしなくていいからな。」