翌朝、外で可愛らしく鳴いている小鳥の声が聞こえた。

 直後に控えめな目覚まし時計の音が聞こえて、私はゆっくりと体を起す。

 ふわぁ……まだ少し眠たい……。

 昨日はいろんな事がありすぎたから、あまり寝れていない気がする。

 でも起きなきゃ!

 私にはやる事があるんだから、眠たくても頑張ろう。

 パチンッと一回頬を叩いてから、少し重たい体を起こして準備を始めた。



 制服の上からエプロンをつけて、いつも通り朝食とお弁当を作っていく。

 私とお母さんと……絆那さんの分。

 絆那さんのお弁当箱は、お父さんの今使っていないお弁当箱。

 というか、買ってから何故か一回も使っていないから、新品同様だ。

 お弁当箱の包装を外して、水洗いをしてから料理を詰めていく。

 卵焼きやミニハンバーグや、その他諸々。

 どれくらいの量を食べるのかが分からないから、気持ち多めに入れておく。

 男の人って、たくさん食べるイメージあるし……。

 お父さんは少食だから、あまり食べないほう。

 だから余計に、どのくらい入れるのが最適解かが分からない。