独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 そんな事になったら、美月ちゃん死んじゃうっ……!

 両手を忙しなく動かし、慌てて美月ちゃんに安否を確認する。

 でも美月ちゃんは私を見て、ふっと微笑ましそうな表情を見せた。

「やっぱり和凛って、鈍感というか何というか……まぁ、そこが良いところだけど。大丈夫だよ、これくらい何ともないから。」

「そ、そう……? なら、良いんだけど……。」

 美月ちゃんが大丈夫だって言ってるのなら、大丈夫なんだろうな。

 まだ少し心配するけど、あんまりしすぎても迷惑かけちゃうだけだ。

「だけど、何かあったらすぐに私に言ってね! わ、私にできる事なんて少ないと思うけど……」

「もうその気持ちだけで大分救われてるよ。優しすぎてやっぱり心配。」

「わ、私は大丈夫だよっ……!」

 美月ちゃんの役に立ちたくてそう言うも、多分真に受けてない。

 それどころか心配とまで言われてしまって、むーっと膨れる。

 そんなに私って心配されるのかなぁ……ちょっと悲しいかも。

 いや、美月ちゃんが大人っぽいから、私が子供に見えるだけかもっ……!