独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「和凜、明日からは朝も迎えに来てもいいか?」

「え?」

 しばらくお姫様抱っこで運ばれていたら、いつの間にか家の前に着いていた。

 も、もう着いたんだ……は、恥ずかしかったぁ……。

 だけど地面に足を着けた後、絆那さんからそう言われて戸惑う。

 迎えに来ても。つまり、登校も絆那さんと一緒だという事だ。

 少し考えて、どう答えようか悩む。

 その途端に絆那さんが補足のように、こう付け足してくれた。

「さっきみたいな事が起こったら、和凜に何かあってもおかしくない。そうなれば、俺はどうにかなってしまいそうなんだ。もちろん、嫌だと言うなら強要はしたくないが……。」

 少しだけ弱気になっている様子の、珍しい絆那さん。

 会ってからまだ二日しか経っていないけど、しゅんと落ち込んでいる様子はさっきまでの絆那さんから想像できない。

 それを見ていると、絆那さんにわんちゃんの垂れた耳が見えるような気がした。

 想像したら、すっごく可愛いっ……。

 一瞬そう考えてしまったけど、首を左右に振って真面目に答えようとする。