独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 気のせいだと思うけど、そう感じてしまって仕方なかった。

「絆那さん、お、降ろしてくださいっ……! 恥ずかしい、ですっ……!」

 ここ、外ですよっ……!?

 人がいないから良いものの、誰かに見られたら……。

 そう考えだすと、恥ずかしくなり顔が熱くなる。

 だけど絆那さんは一向に降ろしてくれる気配はなく、私を抱く力を入れ直した。

「今はダメだ。あいつらはしぶといから、とりあえず離れる。」

「あ、朝霞さんは大丈夫なんですかっ……!?」

「あぁ、あいつは俺と同等くらいだ。負ける事はまずないだろう。」

 そ、そうだったらいいんだけど……絆那さんと同等って、どれくらい強いのかな。

 二人とも武道でもしてたり、するんだろうか。

 朝霞さんだけであの人数を相手にしていると思ったら、正直気が気じゃない。

 それにさっきの二人の会話で、私を送ってから絆那さんも向かうんだよね。

 絆那さんが強いって分かっていても、自分のせいで二度も面倒事に巻き込んでしまった……という罪悪感でいっぱいになる。