独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 その途端、私の視界には驚くべきものが映った。

 ……朝霞さんよりも大きな男の人が、伸びていたんだ。

「ほらね、絆那。最近はあいつら活発なんだよ。注意しとかないと、和凜ちゃんが餌食にされちゃう。」

 そう言いながら朝霞さんは、私たちを見てからこう呟いた。

「かかってくるなら早く来たら?」

 挑発するような声色に、私はつい震え上がってしまった。

 朝霞さんも、喧嘩できる人だったんだ……。

 それに何だか……何となくだけど、雰囲気がさっきよりも違う気がする。

 朝霞さんの声に乗ったのか、次の瞬間近くの物陰からたくさんの男の人たちが出てきた。

 その手には鉄パイプなどの武器らしいものがあって、思わず一歩後ずさる。

 私よりも遥かに体つきが良い人が多くて、怖くて足がすくみそうになった。

 昨日の人たちよりも、凄く強そう……っ。

「天狼! 昨日はよくも仲間をやってくれたな!」

「借りを返しに来たぞ、天狼!」

「ちっ……面倒だな。水翔、任せた。」

 絆那さんへの声が圧倒的に多いからか、言われている本人は呆れたような表情をしている。