独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 私も疲れちゃったなぁ……今日は早く寝ないと。

 でも流石に帰る時間だから、必要なものをスクールバッグに入れる。

 ここでどうこう言っても、どうにもならないしね……。

 今日は課題がいつもよりも多いから、その分バッグも重たい。

 私が非力なのか、バッグが重たいのか分からない……ううっ。

 小説とか、参考書とかも入っているからかなぁ……多分、それが原因だよね。

 明日からもう少し軽くしてこよう、そう誓った時だった。

「和凜、迎えに来た。」

「わっ……き、絆那さん早いですね! ちょ、ちょっと待っててくださいっ!」

「あぁ。和凜の為ならいつまでだって待ってやる。」

 スクールバッグのボタンを留めながら笑顔を向けると、さらっと恥ずかしいセリフを言ってしまった絆那さん。

 や、やっぱり絆那さんはこういうのに慣れているんだろうか。

 うん、きっとそうなんだろう。すんなりと言ってしまう辺り、そうだと見える。

 一人で自己完結をしながら、スクールバッグを手に持って絆那さんの元へと向かう。