独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 美月ちゃんは誰が何と言おうと、すっごく強い。

 私とは、比べ物にならないくらいに……。

 だから本当にこんな素敵な女の子がお友達で、嬉しい。

 私も、美月ちゃんに言った手前自分を下に見ないように頑張ろうっ……。

 何かと私もそうしてしまうから、意識したいなぁ……あはは。

「……あいつが和凜を巻き込んだら、許さないけど。」

「美月ちゃん、何か言った?」

「ううん、何でもないっ。」

 ならいいけど……。

 何か聞こえた気がしたけど、気のせいだったらしい。

 その時、授業開始のチャイムが鳴り響いた。

 よしっ、あと一限頑張るぞっ……!



「あぁもうやだ授業。」

「み、美月ちゃんっ……だ、大丈夫?」

 一通りの授業が終わって早々、美月ちゃんは満身創痍と言ったように机に突っ伏していた。

 見た感じからして分かる、相当疲れたんだ。

 美月ちゃん、計算とか苦手だもんね……私も一緒だよ。

 私は理系が極端に無理だから、私も美月ちゃんと一緒で頭がさほど回っていない。