独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 頭では、そう分かっている。

 警戒されてしまうから、こんな事をしないほうが良いのも分かっている。

 ……なのに、和凜への愛は加速していくばかりだ。

「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」

「わ、私でよければ……。」

「和凜が良いんだ。本当に、心臓壊れる。」

「こ、壊しちゃダメですよっ……!?」

 こんな様子の和凜を見ていると、本当に純度百パーセントなんだと分かる。

 添加物が一切ない、天然記念物レベル。

 純粋すぎるからこそ……手放したくない。

 少しだけ力を込めながら、俺は和凜への気持ちを馳せていた。



「和凜、そろそろ戻ろうか。」

「あっ、そうですねっ!」

 名残惜しいが、そろそろチャイムが鳴る時間になり屋上から出る。

 階段を降りて、和凜を教室まで送り届ける。

 ……はぁ、うざいな。

 教室に送り届ける間、和凜は何の気なしにどことなく嬉しそうにしながら歩いている。

 それは良い事、なんだが……。

「「「ひっ……流石天狼、ヤベー……。」」」