独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 しつこい自覚はあるけど、天狼さんが死んじゃったらそれこそ嫌っ……!

 ぷくーっと頬を膨らませて懇願すると、天狼さんは困ったように苦笑した。

「……意外と押し強いんだな。まぁ、食べるのは良いが……俺、何食べればいいんだ?」

「あ……じゃあ、これ食べてくださいっ! 多分美味しいです!」

「……マジで言ってるのか?」

 確かに、それ考えてなかった……。

 考えの少なさに落胆しながらも、別案としてお箸で掴んでいた卵焼きを差し出す。

 だけど天狼さんは、険しいような顔をしてしまった。

 わ、私ったらっ……!

「ご、ごめんなさいっ!い、嫌でしたよねっ……。」

 こんな、恋人がするような事。

 心配だからと言って、流石にやり過ぎだ。

 すぐに自分のやろうとしていた過ちに気付いて、しゅんと項垂れる。

 心の中で反省して、差し出した卵焼きを引っ込めようとした。

 でもその瞬間、天狼さんがお箸を持っていたほうの腕を掴んだ。

 ……えっ?

「誰も、要らないとは言ってない。むしろ……嬉しいだけだ。」