独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「でも……」

 私だけ食べるのは、何だか申し訳ない……。

 それに食べるところを見られるのは……き、緊張しちゃうし……。

 だ、だけど……食べなきゃ、後々しんどくなっちゃうんじゃないかな?

 そう考えるとほっておけなくて、お弁当箱を開けて卵焼きをお箸に挟んだ。

「天狼さん、ちゃんとお昼食べてくださいっ! じゃないと、死んじゃいますよ?」

 いきなりな事はしたくないから、確認をしっかりする。

 でも天狼さんはさっきと変わらず、何とも思っていないようだった。

「もう慣れたから大丈夫だ。だから気にしないでくれ。」

「じゃ、じゃあ……一口だけでも食べてくださいっ……! 食べてくれないと、天狼さんが死んじゃうって思っちゃうんです……!」

 ご飯は大事だから、ちゃんと食べてほしい。

 たまにお母さんたちが夜ご飯を抜く時があるけど、その次の日はいつになくしんどそうだった。

 そうなってほしくないから、お節介と分かっていても口うるさく言ってしまう。

 それに天狼さんはまだ高校生だから、しっかり栄養を取ったほうが良い。