独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「えへへっ、ありがとうございますっ……。」

 良かったぁ……そう言ってもらえて。

 私の言葉を聞いた天狼さんは、何故か頬を赤らめている。

 だけど私は、天狼さんの返事に喜んでいて気付かなかった。

 私の隣に座り直してくれた天狼さんに、ふふっと微笑みが零れる。

 ……あれ?

 でもその時、天狼さんが何も持っていない事に気付いた。

「天狼さん、お昼ご飯食べないんですか?」

 さっきまで気付かなかったけど、天狼さんはお昼ご飯を食べる素振りを見せない。

 不思議に思うも、はっとある事を思いつく。

 もしかすると、お昼は別のところで食べる予定なのかもしれないっ……。

 ここでお昼休憩を過ごすつもりはなかったけど、私が引き留めてしまったから仕方なく居てくれるのかもしれない。

 そ、そうだったら私何て事をしちゃってるんだろうっ……!

 天狼さんへの申し訳なさに苛まれて、言及しようと口を開く。

 ……だけど、その前に被せるような天狼さんの言葉が届いた。

「あぁ、昼は食べない。朝と夜は食べるが、学校で食べるのは面倒なんだ。だから、俺のことは気にしなくていいぞ。」