独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「あの……私、もう少し天狼さんと居たい、です……。ここでお昼、食べても良いですか……?」

 震えるような声で、いつの間にか私はそう言っていた。

 その直後に、何を言っているんだと自分でツッコミを入れる。

 こ、こんな事言ったって天狼さんを困らせるだけなのにっ……。

 天狼さんだってお昼食べていないだろうし、お言葉に甘えたほうが良いはず。

 頭では分かっているけど……どうしてか、もう少しだけ二人でいたいと思った。

「あ……えと、ご、ごめんな、さいっ……。こんな事言っても、困らせちゃうだけですよね……。」

 美月ちゃんも置いてきてしまったし、早く帰ったほうが良いはずだ。

 それなのに私は、心の中で抗っていた。

 ……天狼さんと居たい、って。

「……可愛すぎるんだが。分かった、俺ももう少し和凜と一緒に居たいしな。」

 え……いい、の……?

 私のわがままを、快く受け入れてくれた天狼さん。

 そんな彼に、一瞬だけ反応が遅れる。

 だけどすぐ我に返り、頬を綻ばせる。