独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 連れてこられて驚いちゃったけど、そこまで思い詰める必要はない。

 何かを言うつもりもないし、ただどうして私を連れてきたのかが気になるだけ。

 少し小さな声で尋ねてみると、天狼さんは私に視線を向けてきた。

 ……っ、へっ?

 その中に……熱っぽい視線が、あった。

 どういう事……?と思わずにはいられなくて、ぱちぱち瞬きをしてしまう。

 そうしてたじろいでしまっている私に、天狼さんはゆっくりと驚くべき事を口に出した。

「俺は和凜のことを好きになった。一目惚れだった。だから……強引に連れてきてしまったんだ。本当に悪かった。」

「え……?」

 す、好き……?

 何拍か置いた後、私は大きな声を出して驚いた。

「え、ええっ……!?」

 片手を口元に当てていたから、思ったよりは声は出なかった。

 だけど驚きは隠せなくて、しばし硬直する。

 だってこんな急に「好き」なんて……し、信じられないっ……!

「こんな事言って、和凜を困らせる事になるのは分かっている。だが……どうしても、他の男に取られたくないと思って強行突破に出てしまった。」