独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 だけど私、どうすればいいんだろう……。

 連れてこられたって事は、何か用事があるって事だよね……?

 もしかして、昨日の事かな?

 ぼんやりと憶測を立てて、あれこれと考える。

 その時、天狼さんが近くのベンチに私を呼んだ。

「和凜、こっち来い。」

 よ、呼び捨てっ……!?

 名前を呼ばれたと思ったら呼び捨てで、一瞬にして顔に熱が集まる。

 男の人に呼び捨てされた事自体が初めてで、無意識に緊張してしまう。

 だけど天狼さんが優しい事を知っているから、言うほど警戒しないでも良いと理解していた。

 天狼さんに言われて、恐る恐る隣に座る。

 ううっ、ドキドキするっ……。

 否応なしに高鳴る心臓が、凄くうるさく聞こえる。

 天狼さんに聞こえちゃうかも、なんて考える。

 そんな中、天狼さんは少し遠慮がちにもこう口にした。

「いきなり連れてきて悪かった。」

 寂しそうに、我慢したような声色。

 だからなのか、感化されたように首を横に振っていた。

「いえ……全然大丈夫、です。でもどうして、私を……?」