独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 その間、凄く視線を浴びた。

「天狼様いるんだけど! 待って、ヤバすぎ……!」

「めっちゃイケメンすぎて、尊い……。」

「てか、天狼様に引かれてるのってさ……咲城さんだよね?」

 うっ……やっぱり、矛先が向かってくるよね……。

 私の名前が出てくるのは多分、天狼さんが凄くかっこいい人だから。

 どうしてあんたみたいな平凡女が、天狼さんと一緒にいるの……って思われているに違いない。

 ごめんなさい、こんな平凡女子が天狼さんの近くにいてっ……。

 声に出す事ができない代わりに、心の中で誠心誠意謝る。

 それでも天狼さんは無表情のままで、涼やかな表情をしていた。

 凄いなぁ、天狼さん……こんなに注目されてるのに気にしていないなんて。

 私だったら恥ずかしすぎて歩けない……なんて、一人で考える。

 天狼さんって、一体……。

 この様子だと、校内では凄く有名な人だと分かる。

 でもそれ以上の事は分からないから、私は天狼さんのことを何とも言えない。

 きっと、冷ややかな視線を向けられているんだろうなぁ……いたたまれない。