独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 普段は総長さんモードにならない美月ちゃんなのに、今はあからさまに怖い顔をしている。

 そんなに警戒しなくても、良いと思うけど……。

 だけど私も何があるのか分かっていないから、美月ちゃんの判断を待つ事にした。

「咲城和凜はいるか?」

 ……え?

 美月ちゃん同様気を付けて周りを観察していたその時、教室の扉に手をかけた人物。

 その人物に私は、見覚えがありすぎた。

「天狼、さん……?」

 昨日と同じように制服を着崩しているけど、明るいから昨日よりも威圧があるように感じる。

 ……じゃなくて、どうしてここに天狼さんが?

 もしかして、美月ちゃんが言ってた予感って……この事?

 そ、そうだとしたら私……フラグ、立てすぎじゃ……。

 自分のフラグ建築に驚いてしまい、どうすればいいのか呆気に取られる。

 そんな中、天狼さんは私を視界に入れた。

 刹那、ふっと微笑んだ天狼さん。

 えっ……と声を出す隙も与えられず、私の元まで来た天狼さんに腕を引かれる。

 へっ……!?