むしろ、凄く嬉しい。

「ううん、皆さん元気でこっちまで元気になれるから……凄く嬉しいんだ。舎弟さんたち、みんないい人だし……。」

「あいつらが良い人に見えるの? 裏ではめちゃくちゃ暴れてるよ?」

 本気?と言いたげな美月ちゃん。

 えぇ……そ、そこまで信じてもらえないの……?

 どれだけ舎弟さんたち、暴れてるんだろう……。

 だけどそれが本当だとしても、皆さん本当に良い人。

 美月ちゃんの舎弟さんたちだから、余計に頼もしい。

 トップがこんなに優しくてかっこいいから、舎弟さんたちも美月ちゃん並みに優しいんだろう。

 それが容易に分かって、ふふっと微笑みを洩らす。

「本当だよ。だから、うるさいだなんて思わないよ。皆さん優しいし。」

「……まぁ、和凜がそう思うならいいけど。」

 そう言ってくれた美月ちゃんは、まだ不服そうな表情をしている。

 何か気に入らないような事があるのかな……なんて考えながらも、とりあえず教室に向かうようにした。

「美月ちゃん、教室行こうっ……?」