独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 それと同時に、確定で気付いた。

 ――俺、和凜に惚れてる。

 この場合一目惚れって言うのが正解なのか……?

 いや、一目惚れって見て惚れる事だろ。

 俺は和凜の性格の良さに、惹きつけられた。

 さっき会ったばかりだが、和凜は超絶お人好しだという事が分かった。

 それ故ほっとけないというか、ほっといたら何かに巻き込まれそうで怖いというか……もどかしい気持ちが沸き上がる。

 確かに、容姿から可愛いと思う。

 肩までの艶がかったブラウンの髪に、黄金比だという顔。

 どこまでも澄んでいるシクラメンピンクの瞳は大きく、吸い込まれてしまいそうになる。

 だがそれ以上に俺は……和凜の性格を好きになっている。

 和凜が欲しい。俺のものにしたい。

 ……誰にも、渡したくない。

 初めてそんな気持ちになり、ちらっと和凜を見る。

 きっと、こんなに可愛いんだったらモテるだろうな。

 ……嫉妬、とかダサいな。

 実際どうなのかは知らないが、外見も内面もこんなに良ければ、モテないはずがない。