独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 家の前まで送ってもらって、もう一度お礼を言う。

 送ってもらってしまったし、本当天狼さんには感謝だ。

「それじゃ、な。」

「は、はいっ……!」

 天狼さんは一言だけ言って、暗闇の中に消えて行ってしまった。

 そんな彼の背中を見送りながら、ほっと安堵の息を吐く。

 天狼さんが助けてくれて、良かったぁ……。

 もし天狼さんがいなかったら……そう思うのも、嫌だ。

 ……って、ここで考え込んでてもダメだ。

 考え込んでいた思考を中断させ、家の鍵を開けて家に入る。

 真っ暗な廊下に明かりを灯し、自分の部屋に向かって荷物を置く。

 動きやすいラフな格好に着替えて、一階に降りる。

 ……よし、始めようっと。

 キッチンに立って、夕食の準備を始める。

 お母さんとお父さんの帰りはいつも遅いから、私がこうして夕食を作っている。

 料理は好きだし、少しでも二人の役に立てているなら嬉しい。

 私はふふっと頬を緩ませながら、夕食作りを進めていった。



 自分の分のご飯を食べて、洗い物をする。