独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 私、もしかして危機感ないって思われてたりする……?

 でも、そう思われても仕方ない。

 いざという時に体が動かないし、怖い場面だと自分じゃ何もできない。

 そんな自分を何とかしたいと思うけど、多分一生治りそうにない。

「お前は可愛い奴だから、すぐに取って食われるぞ。」

 …………へ?

 かわ、いい……?

「な、何を言ってるんですか天狼さん! 私、可愛くなんてないですっ……!」

 数拍置いてやっと理解できた私は、急いでそう言う。

 私が可愛いだなんて、ありえないっ……!

 もしかしたら子供扱いかもしれないけど……そ、それでも可愛いわけないっ!

 こんなにさらっと言ってしまうなんて、天狼さんは慣れているんだろうか。

 でもそうじゃないと、こんな事言わないよね。

 きっとからかってるだけ……そう思うように、何度も心の中で頷く。

「……やっぱり無自覚、か。」

 天狼さんはその時何かを呟いた気がしたけど、何度も言い聞かせている私には聞こえなかった。



「きょ、今日は本当にありがとうございました!」