独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 天狼さんはどうして、ここに……?

 そう気になったけど、私が聞いてみても良いのか分からない。

 他人のテリトリーにはあまり踏み込まないほうが良いから、聞かないほうが良いよね。

 気にならないわけじゃない。どうして助けてくれたのかも、聞いてみたい。

 でも私が聞く事で、天狼さんの迷惑になるかもしれない。

「なぁ。」

「っ……は、はい?」

 び、びっくりした……。

 突然呼びかけられて、あからさまに肩を揺らしてしまう。

 きゅ、急には心臓に悪い……。

 そう思うも、天狼さんには悪気なんてないだろう。

 だから慌てて平静を保って、首を傾げた。

 それを確認したらしい天狼さんの表情が、ほんの一瞬だけ綻ぶ。

 ん……?と思う暇も与えられずに、天狼さんはゆっくり口にした。

「何でお前はこんな暗い中一人で帰ってるんだ。お前みたいな奴、さっきみたいに絡まれるぞ。」

「わ、私みたいな奴……?」

 どういう事なのか分からなくて、天狼さんの言葉を反芻する。

 だけど、すぐにはっと思いついた。