独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「よし、帰ろうか。」

 そう言われたと同時に、ぎゅっと繋がれる手。

 絆那さんの手は大きいから、私の手はすぐ絆那さんの手の体温に包まれてしまう。

 でもそれが、私にとっては凄く幸せだ。

「はいっ、行きましょうっ。」

 ふふっと微笑んで、絆那さんのほうを向く。

 すると絆那さんも同じように柔らかい笑みを浮かべ、空いているほうの手で私の頭を撫でてくれた。



 学校を出て、無事帰路につく。

 夕方と言う事もあり、辺りに影が多くなってきている。

 そんな黄昏の中、大好きな人と手を繋いで歩いている。

 ……と意識すると、瞬く間に恥ずかしくなってきてしまった。

 し、心臓がうるさいっ……。

 ドキドキと高鳴る心臓はそう簡単に止んでくれず、何度も深呼吸を繰り返してしまう。

 それでも、恥ずかしさは抑えられない。

「き、絆那さんっ……!」

「どうした?」

 恥ずかしさから逃れたくて、絆那さんを呼ぶ。

 だけど何を言うかなんて、決まっていない。

 そのせいで足を止めてしまい、もごもごと口を動かしてしまう。