独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「家、どっち方向だ。」

「えっと……あ、あっちです!」

「ん。」

 天狼さんに方向を言ってから、隣を歩く。

 わ……天狼さん、やっぱり背が高い……。

 私よりも二十センチくらい高くて、男の人の大きさを思い知らされた気がした。

 私もこれくらい身長があれば、少しは対抗できたかもしれないのに……。

 だけど、非力だから結局意味ないだろうな。

 なんて自己完結させながら、ちらっと天狼さんのほうを見る。

 暗いからよくは見えないけど、横顔だけでも凄くかっこよかった。

 こんなに整っている顔の男の人を、見た事がないから余計に。

 私と同じ次元で生きてる人だとは、思えない……。

 失礼だと考えながらも、そう考えずにはいられない。

 ……あ、そういえば。

 そこまで考えた時、ある一つの疑問が脳裏に浮かんだ。

 何で天狼さんは、あんなに運よく助けてくれたんだろう……?

 この辺りは人通りも少なくて、滅多に人はいない。

 男の人二人がいたのも驚いたけど、天狼さんみたいな優しい人がいた事に驚きを隠せない。