「だ、だから……っ!」

 ……ダメだ、可愛すぎる。

 さっきと同様にキスを落とすが、二回三回と繰り返す。

 昨日のようなキスはできないが、止まらなくなってしまう。

「絆那さん……! もう、恥ずかしいです……っ!」

「……悪いな。」

 唇を離し、うーと唸る和凜の頭を撫でる。

 確かに、やり過ぎは否めない。

「学校は、ダメです……っ。」

「それじゃ、家なら良いのか?」

「そ、そういう問題じゃっ……!」

「あー……もう、超好きだ。」

「~~っ!」

 離れていても愛は積もるが、俺の場合は一緒に居ても積もるらしい。

 いや、倍増しているのほうが正しいか。

 可愛すぎて、どうにかなる。

 何事もほどほどが一番らしいが、これはそうもいかないらしい。

「これからも、俺の隣に居てくれ。」

 ……俺はそう言い、再び優しく和凜を抱きしめた。