独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「和凜、幸せになりなさいよ。もし天狼に何かされたらすぐあたしに言って。すぐボコってあげるから。……それじゃ、また教室でねっ。」

「美月ちゃん……ありがとうっ。」

「ふふっ、どういたしまして。」

 頬を綻ばせ、香椎に手を振る和凜。

 その後にぱたんと扉が閉まり、静寂が広がる。

 ……だがそこまでは長くなくて。

「絆那さん……ぎゅー、です。」

 っ……。

 ぎゅっと、心臓を鷲掴みにされた気分になる。

 ……まさかこうして、和凜から抱きしめてくれるなんて。

「あいつ、案外優しんだな。」

「美月ちゃんはいつでも優しいですっ……。私のことを考えてくれて、最高の親友です。」

 その声色から、和凜も香椎をどれだけ想っているかが容易に分かる。

 確かな信頼関係があるからこそ、できる芸当だとも捉えられる。

 ……俺も早く、和凜にもっと頼られたい。

 今は香椎が一番近いかもしれないが、いずれはその座は俺が奪う。

「でも……」

 そんな事を考えて、俺も抱きしめ返した時。

 おもむろにそんな言葉が聞こえ、意識をそっちに向ける。