独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 どうして、天狼さんがそんなに心配そうにするんだろう……?

 不思議に思わずにはいられずに、頭の中にはてなマークばかりが浮かんでくる。

 だけど……正直、さっきの恐怖がまだ残っている。

 情けないかもしれないけど、またあんな事があったら……と、嫌な方向ばかりに想像する。

 だったら申し訳ないのを承知で、天狼さんにお願いしよう、かな……。

「で、でも天狼さん、良いんですか……? 私なんかに、構ってて……。」

 天狼さんも生徒さんなんだから、早く帰ったほうが良いはずなのに……。

 私のせいで天狼さんが遅くなっちゃったら、嫌だよ。

 一抹の不安を抱えながら尋ねると、天狼さんは何故だか意表を突かれたような表情になった。

 え……?

 でもすぐにさっきの表情に戻って、首を縦に振った。

「また絡まれたらお前、逃げれないだろ。夜も遅いし、送ってく。」

「あ、ありがとうございますっ……。」

 優しい人だ……。

 最初は見た目のせいで怖い人なのかなって思ってたけど、全然そんな事ない。