独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「あはは、それもそうだね。」

 からかうのが好きな水翔は、そう言ってけらけら笑っている。

 それに反応するのが鬱陶しくなって、俺は人知れずため息を吐いた。

 あともう少しで和凜に会える。

 会えない時間は好まないが、それまでに気持ちが積もると思えばいいだろう。

 ……心の片隅でそう思いながら俺は、早く昼にならないかとずっと考えていた。



「……いや~、まさか付き合ったなんてね。やるじゃない天狼。」

「何でお前がいんだよ。」

「いいじゃない。あたしは学校での和凜の保護者的な立場なんだから、我が子の恋路は大事でしょ?」

「み、美月ちゃんったら……あはは。」

 ようやく来た、待ちに待っていた昼休憩。

 最近はずっと和凜と居る事ができなかったから、この瞬間だけでも嬉しすぎる。

 ……だが少し、不満があった。

「別に長居するつもりはないわよ。天狼に言いたい事があったから、来たようなもんだからね。」

「ふぇ? そうだったの?」

「そうなのよ。あたしはね、言わなきゃならないのよ和凜。」