「きず、なさ……っ。」

「……俺の恋人になったからには、覚悟しとけよ。」

 何の?とは聞けない。聞けるはずなかった。

 分かってしまって、かあっと顔が熱くなる。

 離された唇は、未だ熱を持っていて。

「大好きだ、和凜。」

 耳元で囁かれた言葉に、私はもうキャパオーバーになってしまった。