独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 い、いちゃっ……!?

 そんな事してないですよ、会長……!

 そう言いたかったけど、その前に絆那さんに腕を引かれてしまう。

「あぁ、ならそうさせてもらう。絶対、お前は後でぶん殴る。」

「分かってるよ。……ま、簡単には殴らせねぇけど。」

「言ってろ。」

 口喧嘩?みたいな事をしてから、絆那さんが盛大に壊してしまった扉から外へと出る。

 少しだけ涼しい風が、私の頬を掠めた。

 ……あれ、晴れてる?

 さっきまでは曇ってて、今にも雨が降りそうだったのに……と、空を見上げながら考える。

 もうそろそろ夜が来るようで、周りは少しだけ薄暗い。

 ……でもきっと、絆那さんは帰してくれない気がする。

「悪いな和凜、こんなところに連れてきてしまって。」

「いえ、私は大丈夫ですよっ。」

 それを表すように、絆那さんは足を止めてそう言った。

 絆那さんに連れてこられたのは、小さな公園のような広場。

 この広場は初めて入る場所だけど、私の家からはそう遠くない場所にあるらしい。